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ベトナム工場から世界へ~グローバルかつローカルな事業を支えるFT Industries Vietnam~

「単なる日用品」を超えて、「毎日を美しく豊かにする日用美品」をお届けすることを目指すファイントゥデイ。
そんな私たちの日用美品は、ベトナムと埼玉県久喜市の工場で生産されています。
ベトナム工場は2023年12月にファイントゥデイグループに仲間入りし、2024年11月には社名変更も行い新たなスタートを切りました。
アジア各地域の風土やニーズにきめ細かく対応した製品の生産で、グループのグローバルな事業展開を支えています。同時に地域社会に密着した環境保全や社会貢献活動も積極的に実施しており、グループが推進する、事業成長と地球のサステナビリティを両軸とする経営において重要な役割を担っています。
今回は、こうしたベトナム工場のさまざまな特徴をご紹介します。

工場外観

ベトナム工場「FT Industries Vietnam」とは

FT Industries Vietnam(以下、FTIV)の前身は、資生堂のベトナム工場です。日本およびアジア市場に向けた生産拠点として2009年に稼働を開始しました。
ファイントゥデイグループが資生堂から日用品事業を引き継いだことに伴い、2023年12月に当社グループへ仲間入り。その後2024年11月に「Shiseido Vietnam Inc.」から「FT Industries Vietnam Co., Ltd.」へと社名変更を行いました。
厳しい製造・品質管理を徹底し、主にSENKAのアジア地域専用品やunoなどの製品を生産しています。

【FT Industries Vietnam 会社概要】
本社所在地    ベトナム ドンナイ省ビエンホア市アマタ工業団地内
事業内容     パーソナルケア製品の生産等
事業開始年月日  2023年12月1日

従業員は約630名。普段から互いを尊重し合う雰囲気に溢れており、社内イベントも活発に開催しています。
2024年末には、ファイントゥデイグループへの参画1周年と社名変更を記念して、全従業員に特別なランチと社名入りのリュックサックがプレゼントされました。
毎年恒例の社内旅行は、ベトナム中南部の海岸都市Nha Trang beachなどに出かけました。7割近くの従業員が参加し、チームビルディングのプログラムなどを通じて交流を深めました。

左:ファイントゥデイグループへの参画1周年と社名変更を記念して、全従業員に配布された社名入りのリュックサック

右2つ:2024年の社員旅行。ビーチでのチームビルディングプログラムなどを通じて、改めてお互いへの理解を深めた

FTIVがファイントゥデイグループで果たす役割

当社グループが事業を展開する日本・中国・APAC(アジア太平洋地域)においてバランスの取れた成長を加速させていくうえで、FTIVは立地面でも生産機能面でも大切な役割を担っています。

その一つの例として、ローカライズ品という、アジア各地域の特性に合わせた製品の生産があります。
ファイントゥデイの事業展開エリアは、一口にアジアといっても中国やインドネシア、フィリピンなど、日本以外では11の拠点にまたがっています。その各拠点では、気候、宗教を含めた生活様式、これらを背景とした生活者ニーズも多様です。
こうしたニーズへのきめ細かな対応として、FTIVは2012年に「ハラル認証」を取得しており、スキンケアブランドSENKAから「Halal SENKA」という洗顔料を生産しています。また、強い紫外線への対策として「UV SENKA」という日焼け止めも生産しており、これらは日本にはない東南アジアでのローカライズ品です。

アジア各地域の多様なニーズにきめ細かく対応したローカライズ品を生産

環境負荷の低減、地域社会との連携も積極的に実践

ファイントゥデイグループでは、事業成長とともに地球のサステナビリティも大切にした経営を推進しています。
FTIVも、厳しい製造・品質管理を徹底するとともに、環境に配慮した運営にも取り組んでいます。2011年に環境マネジメントシステムに関する国際規格であるISO14001を取得し、継続的な環境負荷低減を進めています。
2024年には、ファイントゥデイグループ施設において初となる、工場施設の屋根への太陽光パネル設置を実現しました。工場における使用電力の約4割を再生可能エネルギー由来にてまかない、CO2削減にも貢献します。

設置したパネル総数は4,858枚。稼働開始の際は礼拝式を実施した

地域社会とともに発展を目指す取組みも積極的に実践しています。
2024年は、新型コロナウイルスの影響で一時期休止していた、大学の学生や講師を対象とする工場見学プログラムを再開しました。これは大学と工場との間における教育協力関係の強化を目指すものであり、FTIVでは今後この活動に注力していく予定です。
2024年は4つの大学から合計150人以上の学生や講師を招待しました。工場スタッフからは、機械設備、品質チェック、完成品の中味充填や包装など、GMP(Good Manufacturing Practice: 製品の品質と安全性を確保するための基準)を満たす製品を生産するためのプロセスを説明しました。また、製品を実際に手元で試してみてもらったり、学生たちと工場スタッフとのオープンな意見交換も実施し、大学で学んだ知識を実務に応用する際の、実際の職場環境を体感いただくことができました。

FTIVはこれからも、各地域の多様なニーズに応える、ユニークで高付加価値な製品開発を通じて、生活者一人ひとりが美しく豊かな毎日を過ごせるよう寄り添っていきます。

社内外たくさんの方との交流が活発な「オープンファクトリー」を目指して

事業活動とサステナビリティの両面でさまざまな活動を推進しているFTIV。本工場を率いる総社長 (法定代表者)の上東さんに、工場のありたい姿について聞きました。

【プロフィール】上東 純
FT Industries Vietnam Co., Ltd. 総社長 (法定代表者)
1990年 ニチレイ入社。Nichirei Suco Vietnam CO., LTD. General Director、ニチレイフーズ 国際事業部アセロラ事業推進部 副部長を歴任し、2023年ファイントゥデイ入社。2024年にShiseido Vietnam Inc.(現 FT Industries Vietnam Co., Ltd.) 総社長 (法定代表者)に就任。

私が工場の従業員に常日頃伝えているメッセージがあります。それは「Safety is first priority」です。FTIVにおけるSafetyには3つあります。1つ目は人(People)、2つ目は製品(Product)、そして最後に心理(Phycological)の3つの安全です。事故がないように、安全で高品質な製品を、チームワークの良い環境で生産できるようにと声かけしています。

また、このように私たちが真摯に生産に向き合っている姿を社内外の多くの方にも見ていただけるような、「オープンファクトリー」を目指しています。これにより、Made in FTIVというブランド価値も高めていくことができると考えています。

これからも社内外のさまざまな方との交流を通じ、私たちがお届けする「毎日を豊かにする素晴らしい製品」を安心してご利用いただけるようにしていきます。

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