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noteで工場見学!日用美品を作るファイントゥデイインダストリーズに潜入

ヘアケアブランドのTSUBAKIやfino、スキンケアブランドのSENKA、ボディケアブランドのエージーデオ24など、多種多様なファイントゥデイ製品を生産しているのが、埼玉県久喜市にあるファイントゥデイインダストリーズです。

資生堂久喜工場として約40年にわたり生産を支え、2023年4月にファイントゥデイグループに仲間入りしてから、この春で1周年を迎えました。

自動化による高速生産で、高品質な日用美品を世界中に届けるファイントゥデイインダストリーズでは、どのように生産が行われているのでしょうか?工場の中に潜入します!


ファイントゥデイインダストリーズとは?

ファイントゥデイインダストリーズ(以下、FTI)は、TSUBAKIのシャンプーやfinoのヘアマスク、SENKAのパーフェクトホイップなど、お客さまの毎日を美しく、豊かにするファイントゥデイの日用美品を生産する工場です。

FTIの前身は、資生堂の久喜工場。1983年に稼働を開始し、約40年にわたり日用品の主力工場として生産を支えてきました。2023年4月にファイントゥデイグループに加わり、FTIとして創業。高品質なMADE IN JAPAN 製品を世界中にお届けしています。

敷地面積は、なんと東京ドーム約2.1個分!原材料の調達から中味液の製造、充填、梱包、出荷に至るまで、多くの工程を自動化し、高効率な生産技術でサステナブルなモノづくりに取り組んでいます。
2024年1月にはファイントゥデイと共に具体的な温室効果ガス削減目標を設定し、国際的なイニシアチブであるSBT認証を取得しました。FTIは2030年までの削減目標に向け設定した環境ロードマップに基づき、CO2排出量の削減とプラスチックの削減に取り組んでいます。

それでは、どのように製品が作られているのか、工程ごとにくわしく見てみましょう!

工程① 入室

FTIは化粧品の製造に関する品質・安全性に関する国際規格「ISO22716」を取得し、製造のすべてのプロセスで高い品質管理を徹底しています。生産エリアに入室する際は、必ず清潔なクリーンスーツに着替え、集塵機でゴミ等を入念に取り除きます。

私たちは少量生産から大量生産まで、変化の激しい市場のニーズに合わせて商品を生産し、お客さまのもとへお届けします。今回はFTIの特徴の一つである、高効率な大量生産にスポットを当ててご案内します。

工程② 原料の計量と中味液の製造

大量生産では多くの原料を必要とし、1つの原料で最大約10t仕込むことがあります。
そのため配合量の多い原料はタンクローリーで納入・貯蔵され、自動で計量されます。一方配合量の少ない原料は、人の手で計量し、製造釜で混ぜ合わせて、パーツ化します。

続いて中味液の製造では、多くの工程を自動化しています。
製造方法はプログラム化されており、原料の投入や、攪拌(かくはん)作業、温度調節すらも、人の手を介さず製造することができます。
また大型の製造釜の下にはさらに二つの製造釜が存在し、一方で製造している間もう一方は中味液を保存タンクへ移送することができます。
このようにFTIでは、効率的な製造を実現しています。

工程③ 充填・梱包

製造された中味液は配管を通り、充填・梱包工程へ。
充填・梱包工程では、「充填~栓締め~各検査~梱包~倉庫搬入」まで自動化を進めています。1分間に最大130個のスピードで充填されますが、最後の検品作業は人の手と目で確認され、自信をもってお客さまにお届けできる商品のみ次の工程へ送り出しています。

工程④ 検査・出荷

工程ごとにサンプルを採取し、測定機器を用いた厳格な検査を実施します。また品質を数値で確認するだけでなく、人の感覚を使った官能検査でも品質を確認しています。
色調、におい、使用性等を手掛かりに、わずかな異常も見逃しません。官能検査は社内試験に合格した限られた人が担当しており、商品の品質を守っています。
万が一、検査結果に不適合が発生した場合は、原材料のトレーサビリティ管理により工程をさかのぼって品質を確認することができます。

梱包された製品はベルトコンベアで倉庫まで運ばれ、安全で高品質な商品を、日本はもちろん海を越えて世界中のお客さまのもとへ出荷されます。

生産にかける想い

このように、製造、充填、検査、出荷・・・さまざまな工程を経て、ファイントゥデイの日用美品がお客さまのもとへ届けられているんです!
工場見学の最後は、製造部長の岡さんに、生産にかける想いと、それを支える人財育成に対するメッセージを聞きました。

【プロフィール】 岡 利明(おか としあき)
株式会社ファイントゥデイインダストリーズ 製造部 製造部長
1987年に資生堂久喜工場に入社後、浴用石鹼の中味製造を経て設備開発部門で生産機器や環境関連施設の導入に携わる。その後、資生堂本社で国内・海外工場の技術交流に従事。2023年4月、株式会社ファイントゥデイインダストリーズの創業に伴い同社に入社。製造部長としてモノづくりの現場での生産性向上や次世代を担う人財育成に力を注いでいる。

私たちFTIが大切にしているのは、現場に足を運び、現物を直接確認して、現実に基づいて課題を解決する「3現主義」、そして対面での「コミュニケーション」です。個人の成長実感を、組織力の向上に繋げるべく、互いを理解し、信頼し、支え合う文化を醸成し、日々メンバーとの対話を重視しています。

1983年に資生堂久喜工場として創業した当時から、大量生産を得意としながらも高効率と高品質を両立し、日用品業界における競争力を高めてきました。1990年代のSUPER MiLDや2006年のTSUBAKIの大ヒットは、その技術力の証明でもあります。絶え間ない技術革新と、それを支え続けるプロフェッショナル魂は、脈々と受け継がれており、+tmr(プラストゥモロー)など新しいブランドづくりを支えています。

FTIとして新たにスタートしてから1年。一致団結して、魅力ある人と高い技術力でお客さまと社会の支持を獲得し、さらなるサステナブルなモノづくりを追求していきます。ぜひ、「チームFTI」にこれからもご期待ください。

FTIで働く社員たち


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