サステナビリティの道を極める。公務員からスタートアップへ!【Youはどうしてファイントゥデイへ?】
ファイントゥデイは、資生堂からパーソナルケア事業を引き継ぎ、2021年に誕生しました。TSUBAKIやfino、unoなど、皆さんの毎日を美しく、豊かにする日用美品の生産・販売を手掛けています。
創業からわずか3年で、ファイントゥデイは工場の取得やラボの開所、サステナビリティにおける国際評価の獲得など、大きな成長を遂げてきました。その成長を支えるのは、さまざまな業界・業種から集まった個性豊かな社員たち。創業間もないファイントゥデイに入社した多様な社員の想いを紐解く企画が、「Youはどうしてファイントゥデイへ?」です。
第1回は、北海道の苫小牧市役所からファイントゥデイに入社し、サステナビリティ本部で環境負荷の削減に取り組む中村さん。公務員からスタートアップへの転職を決意した理由に迫ります!
社会の役に立ちたい。公務員時代の想い
―苫小牧市役所から国土交通省を経てファイントゥデイに入社されました。なぜ公務員になろうと思ったのですか?
中村:地元に暮らす人々が安心して豊かに暮らせるように、地域を支え、社会の役に立ちたいと思い、公務員を志しました。中でも、市民と近い距離で働ける市役所に魅力を感じ、新卒で北海道の苫小牧市役所に入庁しました。
市役所では福祉部に配属され、生活保護制度のケースワーカーとして、通院の際の病院連絡や、病気回復後の就労指導、家庭訪問など、生活に困窮している方々の自立を促す支援を行っていました。
―新卒でご自身より年上の方へ助言や指導をするのは、配慮が必要で難しいお仕事ですね。
中村:制度を利用されている方々が抱える問題はさまざまで、信頼関係を築くことに最初は苦労しました。相手のことを知るために会話する時間を増やしたり、心を開いてもらうために私自身の話をしたり、工夫して仕事をすることを心掛けていました。「あなたのおかげで自立した生活を送れるようになったよ」と温かい言葉をかけていただいたこともあり、嬉しかったですね。
―2021年から2年間、国土交通省港湾局へ派遣されました。
中村:国家事業に携わりながら、中央官庁での業務や仕事に対する姿勢と熱量を学びたいと思い、国土交通省への派遣に手を挙げました。
港湾局は、海上コンテナ輸送における日本の国際競争力を高めるための企画・立案や港湾の利用・整備など、さまざまな業務を行っています。その中で私は、温室効果ガスの排出量が少ないLNG(液化天然ガス)船舶に燃料を供給するための、船舶や施設整備に関する補助事業に従事しました。
―国土交通省での経験が、サステナビリティに興味を持つきっかけになったのですか?
中村:はい。国の立場で脱炭素を推進する中で、環境に取り組むことは単なる善行ではなく、持続的な経済価値をもたらすのだと学びました。また、世界的に脱炭素への取組みが加速していることを実感し、この大きな変革に自分も携わりたいと思いました。
サステナビリティのプロフェッショナルを目指して
―安定していてやりがいを感じていた公務員を辞め、なぜファイントゥデイに入社しようと思ったのですか?
中村:市役所では数年おきに部署を異動しながらゼネラリストとして育成されますが、サステナビリティの分野を深く学び、プロフェッショナルとして社会に貢献したいと思うようになったためです。
ファイントゥデイは創業間もないスタートアップでありながら、「世界中の誰もが、素晴らしい一日を紡ぎ、いつまでも美しく、豊かな人生を送れるようにすること」というパーパスを起点として、ESGと事業活動の両輪で経営を進める、チャレンジングな企業だと思いました。ファイントゥデイなら、私自身も成長しながら、大きなやりがいを持って仕事ができると思いました。
―「社会の役に立ちたい」という想いが、中村さんの挑戦の原動力なのですね。それでは、ファイントゥデイでのお仕事内容を教えてください。
中村:サステナビリティ本部の環境グループで、環境負荷を減らすための環境関連活動の戦略を設計・実行しています。例えば、気候変動への対応として、当社グループの温室効果ガス排出量を算定したり、循環型社会の実現に向けて、容器包装のサステナブル化やプラスチックの再利用などに取り組んでいます。
環境対応は部門横断で進める仕事なので、他部門との連携が必要です。創業期でどの部門も忙しい中、皆さんから理解を得るため「ファイントゥデイ製品を利用いただくほど、地球環境にも良い影響を与えられるようにしたい」という環境グループのビジョンを伝えると共に、なぜ環境負荷を削減しなければならないのか、そのためにどのような協力が必要なのか、粘り強く丁寧に説明しました。その結果、取得が難しいデータでも、取得方法の検討や提供に快く協力していただけるようになりました。
―公務員時代に培われた、相手の事情に配慮し、信頼関係を築きながら協働する姿勢が、ファイントゥデイでもしっかり生かされているのですね。
環境の好循環を「当事者として」実現する
―ファイントゥデイに入社して、公務員時代との違いを感じたことはありますか?
中村:支援者ではなく、当事者としてサステナビリティに携われることです。公務員は法令や規制の枠組みで支援することはできますが、メーカーは原料調達から生産、販売、廃棄まで、サプライチェーン全体に関わり、ダイレクトに環境を改善できます。環境グループは3名で全社的なプロジェクトを推進しているので、一人ひとりの役割が大きく、充実感と責任感をもって業務に励んでいます。
また、意思決定者との距離が近いのもファイントゥデイの魅力です。社長を委員長とするESG委員会を定期的に開催しているため、役員と直接お話しする機会も多く、スピード感をもってプロジェクトを進めることができています。
―最後に、今後の目標を教えてください。
中村:ファイントゥデイは「100年続く企業」を目指し、2030年までに取り組むサステナビリティのロードマップとして中長期ビジョン「Fine Today & Tomorrow 2030」を掲げ、着実に歩みを進めています。
その担い手として、まずは事業活動における環境負荷の削減をリードするための専門スキルを身につけたいと考えています。そして、サステナビリティのプロフェッショナルとして環境面から事業活動を支え、当社製品を通じて、お客さまの心と身体にも、地球環境にも、健全な豊かさをもたらせるような好循環を実現したいです。
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