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都市型ラボ誕生までの道のり ~ここに集まる人が、いつも”ファイントゥデイ”であるために~

2023年7月3日、ファイントゥデイ初となる研究開発施設「ファイントゥデイ ビューティーイノベーションセンター」が東京・豊洲で営業を開始しました。

化粧品や日用品メーカーの研究開発施設は地方や郊外に建てられることがほとんどですが、ファイントゥデイはあえて都心にラボを開所。豊洲は本社のある品川と工場のある埼玉県久喜市からアクセスが良く、グループ内での連携を強化できることはもちろん、自社の研究開発拠点を構えることにより高品質で広範囲な研究開発が可能になります。

そんな都市型ラボのコンセプトは「ここに集まる人が、いつも”ファイントゥデイ”であるために」。開所までの道のりを振り返りながら、コンセプトに込められた想いを紐解きます。


多様な人財が自由な発想で活躍する、ファイントゥデイのR&D本部

ファイントゥデイは、資生堂からパーソナルケア事業を引き継いで2021年に誕生したスタートアップです。資生堂から継承したTSUBAKIやSENKA、finoなどのスターブランドを成長させながら、研究開発から生産、販売を一貫して自社で行うための体制づくりを進めてきました。

研究開発もゼロからのスタート。2021年7月にたった3人でR&D本部を立ち上げ、ラボづくりと並行して組織づくりを行ってきました。
ファイントゥデイのR&D本部は、化粧品・日用品メーカーをはじめ、原料メーカーや製薬会社などさまざまな企業の出身者で構成されています。研究員のバックグラウンドやカルチャーが異なるからこそ、従来のやり方にとらわれない自由な発想で、ファイントゥデイに適した研究開発のあり方をみんなで考え挑戦できるのが、大きな強みです。

世界中に”素晴らしい今日”を届けるラボを目指して

ファイントゥデイの社名やパーパスには、「今日という限りある一日を、心豊かに前向きに過ごしていただきたい」という想いが込められています。世界中のお客さまへ、製品を通して”素晴らしい今日”をお届けするために、まずは開発を担う研究員自身が健やかに過ごせる場所にしたい。そんな想いから「ここに集まる人が、いつも”ファイントゥデイ”であるために」というコンセプトが誕生しました。

ラボ最大の特徴は、オフィスエリアとラボエリアがシームレスにつながる構造。オフィスエリアでパソコンを操作しながらラボエリアで研究に励む同僚の顔が見え、アイデアを思いついたらすぐに実験できる、オープンで自由な空間になっています。ラボは秘匿性の高い技術と情報を扱う特殊な空間。だからこそ、研究員同士が活発にコミュニケーションを取りながら心地よく研究開発に取り組める環境が、イノベーションの創造につながると期待しています。

さまざまな企業から集まった多様な研究員たちが思う存分力を発揮できるよう、研究員自らがラボのコンセプトづくりや設計に加わりました。原料棚をどの実験台からもアクセスしやすい位置に設置したり、気軽にサンプルを見ながらディスカッションできるスペースを実験台に設けたりと、細かなレイアウトやデザインの随所に、彼らの声が反映されています。

ちなみに、「ファイントゥデイ ビューティーイノベーションセンター」という施設名称も研究員の発案。「お客さまの美への期待(Beauty)を革新的な技術開発(Innovation)で叶える」という決意が込められています。

研究開発トップが描く未来予想図

ファイントゥデイの創業メンバーとしてR&D本部とラボの立ち上げを指揮し、グループの研究開発を率いる安達本部長に、開所への想いを聞きました。

【プロフィール】安達 謙太郎
株式会社ファイントゥデイ 執行役員R&D本部長
1991年に株式会社資生堂に入社し、主に製品開発に従事。『専科パーフェクトホイップ』や『クユラボディーケアソープ』など現ファイントゥデイブランドの製品開発に携わった後、知的財産部門の部門長を経て2021年7月にファイントゥデイ入社。R&D本部を立ち上げながらラボ設立を指揮し、研究開発担当役員としてグループの研究開発を率いる。

安達 謙太郎(以下、安達):ラボの開所により、ファイントゥデイグループが創業以来進めてきた研究開発から生産、販売までの一体体制が整い、変化の激しいパーソナルケア市場で迅速かつ柔軟に製品を開発・供給することが可能になります。
また、都市型であることにより、常に最新の技術やトレンドに触れられることはもちろん、将来的には研究機関や自治体との交流・連携も考えられるなど、多くのメリットがあると考えています。
 
2021年に3人でR&D本部を立ち上げ、機能設計、組織設計と並行して活動拠点となるラボの検討をして参りました。組織もラボもゼロからつくるという経験はとてもハードでしたが、それ以上に大きなやりがいを持って取り組んできました。この年で無我夢中に取り組めることがあるのは幸せなことです。出身企業も研究開発の方法も十人十色のなか、お互いの違いをすり合わせながら新しい組織をつくっていく。ものづくりと似ていますね。「そんなやり方、考え方があるのか」と、日々新しい発見をしています。

資生堂から継承したスターブランドの研究開発をしながら、このスピード感でビジネスを創造できるのは、大企業とスタートアップの特徴を併せ持つファイントゥデイならではの魅力です。創業間もないファイントゥデイに飛び込み、ラボづくりを共にやり遂げてくれた研究員たちを、心から誇りに思います。

安達:今後は、中国やアジア太平洋地域の各拠点でニーズを細かく分析し、日本で生み出した技術基盤を応用しながら、各国・地域オリジナルの製品やサービスを提供していくことを目標にしています。多様な仲間たちの想いがたくさん詰まったこのラボで、皆さんの一日が心豊かに、前向きになれるような製品開発に挑戦していきます。

「ファイントゥデイ ビューティーイノベーションセンター」の概要

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