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中国の美容市場をけん引するライブコマース【世界のオフィスから~中国編~】

ファイントゥデイグループは、世界11の国と地域で事業展開するグローバルカンパニーです。日本国内を含め、アジア地域に20の事業拠点を設置し、TSUBAKI、fino、unoをはじめとする、美意識に根ざしたパーソナルケア製品の製造・販売を行っています。
 
社員の約半数は外国籍。グループの売上の実に60%以上を占めるのも、中国、APAC(アジア太平洋地域)の海外です。海外拠点では、各国・地域のニーズをきめ細かく把握・分析し、日本発の製品にとどまらず、多様な文化背景を持つお客さまに寄り添った製品・サービスを展開することを目指しています。

ファイントゥデイグループの国際色豊かな社風を知っていただくため、海外オフィスツアーを連載でお届けします。第1回は、日本オフィスと同時に事業を開始し、当社の海外事業をけん引する中国から。中国オフィスの雰囲気や、美容業界で主流になりつつあるライブコマース、新CEOと取り組むさまざまな活動について、中国で企業広報を担当する銭さんがレポートします!


【プロフィール】銭能
中国サステナビリティ部企業㏚担当
2021年7月ファイントゥデイの中国オフィス(Shanghai FTS Cosmetics Co., Ltd.)に入社し、SENKA・uno・SUPER MiLDのブランド㏚を担当。2022年7月から企業㏚兼務。2023年11月から企業㏚専任担当としてメディアリレーションや社外発信(コーポレートサイト、SNS)をリード。

【基本情報】 中国オフィス Shanghai FTS Cosmetics Co., Ltd.

ロケーション:上海市静安区南京西路1168号中信泰富广场1201-1206
1201-1206, Citic Pacific Plaza, No.1168, West Nanjing Road, Shanghai, China
設立年月日:2021年7月
社員数:128人(2024年2月時点)
CEO:瀬戸 温夫
主要取り扱いブランド:fino、KUYURA※、SUPER MiLD、AQUAIR※、SENKA、TSUBAKI、unoなど (※日本で販売していないブランド)

上海の人気エリア、南京西路にある眺めの良いオフィス

ファイントゥデイの中国オフィスは、上海でも随一の流行発信エリアとして知られる、南京西路駅にあります。周辺には、張園や靜安寺などの有名な史跡や「吴江路グルメ街」などの観光名所が多く、いつもにぎわっています。駅からオフィスまでの間には、ファイントゥデイ製品を取り扱う「Watsons」や「富沢商店」もあり、よく新商品の売れ行きや、ディスプレーの様子をチェックしています。

左から、南京西路駅周辺の綺麗な夜景、張園(2021年に商業施設として再オープンした有名な史跡)、靜安寺(1000年以上の歴史を持つ仏教寺院)。

オフィスは駅から徒歩10分くらいの、CITIC Pacific Plazaビルの12階にあります。2023年10月にリニューアル工事を行い、受付エリアと会議室が新しくなりました。中国オフィスでは、リモート40 %、出社が60%くらいです。1on1スペースや会議室が増えて、コミュニケーションがとりやすくなりました。

受付エリアでは、製品、数々の受賞トロフィーをディスプレーしています。
オフィスの窓からは、美しい赤レンガと近代的なビルのコントラストが一望でき、開放的です。特に人気があるのが、眺めの良い会議スペースや、食事・相談ができるシェアスペースです。

中国では若い社員が活躍しており、エネルギッシュな社風が特長です。オフィスでは自由に相談・コミュニケーションできる雰囲気があります。

中国の美容市場ではライブコマースが盛況

次に、中国のマーケティングについてご紹介します。
日本発のブランド以外にも、中国向けオリジナルブランドを開発して顧客のニーズに応えるなど、常にトレンドの理解に努め、事業に取り組んでいる中国ですが、最近の中国市場の特性を生かしたマーケティングの一つが、SNSのライブコマースです。

中国では、2020年代に入ってからコロナ禍での巣ごもり需要を背景に「TikTok」や「Taobao Live」、「Red Live」などのSNSプラットフォームを活用したライブコマースの売上が伸びており、今最も勢いのある販売手法になっています。

ファイントゥデイ中国でも、従来の百貨店・ドラッグストアなどに向けた卸販売やEC販売に加え、2022年より中国主力ブランドのfino、KUYURA、SUPER MiLD、及び人気ブランドのunoなどで、美容インフルエンサー・芸能人を起用したライブコマースを頻繁に行い、年々ライブコマースによる売上比率が伸びています。
 
ライブコマースが購入に繋がる理由は、一般的にはタイムセール価格でお得に購入できることや、業界専門のインフルエンサーがリサーチして納得した商品を紹介してくれるので、時間をかけずに良い商品を知ることができること、ライブ配信ならではの臨場感などと言われています。

unoスキンケアラインのライブコマース風景。紹介するのは営業部の王露婕さん。
重慶の繁華街に設置されたライブコマースステージ。オンライン販売を展開する時、オフラインでも消費者にコミュニケーションできる。

その他、中国では「全チャネルでの話題作り(特にTikTok 、PDD、Sam'sなど新興チャンネルの開拓)+eコマースでの収益」モデルを強化し、ビッグデータ分析を進めています。より多くの人々にリーチすると同時に、露出効果を追跡・評価可能にすることで、コンバージョンやリピートを促進するマーケティング効果を実現しています。
 
fino、KUYURA、SUPER MiLDなど主力ブランドでの投資拡大により、2023年のダブル11(独身の日)の期間、finoはECサイトの「京東」と「Tmall」のヘアマスク部門でそれぞれ1位と2位を獲得、KUYURAは「京東」のボディウォッシュ部門でトップ3にランクインするなどの好成績を収めました。

フレッシュなエネルギーに溢れる、中国チーム

最後に、中国チームの社内イベントをご紹介します。
中国では、2023年7月にCEOに就任した瀬戸さんを中心にイチガンとなり、半年間でさまざまな改革・新しい取組みを行ってきました。
前述のマーケティング戦略に加え、チームビルディングにおいても、創立3年目とまだ若い会社らしい、フレッシュなエネルギーに溢れる社員の絆を深め、さらに躍動感のあるチームに向かって邁進しています。
 
年に数回、100人以上の社員が一堂に集まるタウンホールミーティングでは、お互いの業績を称え合い、今後の方向性について確認しています。忘年会(旧正月前)では、1930年代の上海をテーマに皆が趣向を凝らして歌やダンスなどの余興を披露し、大変盛り上がりました。

左:タウンホールミーティング 右:忘年会

中国オフィスでは、社員によるボランティア活動も活発です。各ブランドのイニシアティブで行われている環境保全活動では、2023年はヘアケアブランドAQUAIRによる海岸清掃活動や、SUPER MiLDによる植樹活動を行い、さまざまなメディアにも取り上げられた他、企業・ブランドとしてESGアワードを6つも受賞しています。いつも賑やかで元気があり、チームが一心同体で(一致団結して)つながっている実感があります。

上:AQUAIR海岸清掃 下:SUPER MiLD植樹活動

チームの輪の中心となり、大きな推進力となっているのは新CEOの瀬戸さんです。瀬戸さんは実は、元アメフト選手、市民ランナーでもあり、2023年は26の大会でフルマラソンを完走するほどの筋金入りのランナーです。フルマラソンをスーツで走る動画を自身のSNSで公開したところ、バズっています。スーツを着る理由は、「カッコよくて面白い。多様なスポーツの楽しみ方をアピールしたい。選手としての知名度を上げることでたくさんの方と交流するチャンスを作り、自身がインフルエンサーとなって自社製品のPRを行うための影響力を得るため」とのこと。動画には、大会前にunoのワックスで髪をセットするシーンなどもさりげなく映りこんでおり、unoの宣伝も欠かしません。中国語、英語も堪能で、自らも社員と共にさまざまな企業活動に取り組む、行動派CEOですが、普段はグループチャットで可愛いスタンプを使うなど、おちゃめな一面もあり、ムードメーカーとして中国チームを盛り上げています。

左:スーツ姿でフルマラソンを走る瀬戸さん。中国のインフルエンサーも注目。右:unoの看板を持ってブランドをPRする瀬戸さん。

CEO瀬戸さんからの一言メッセージ
「中国におけるファイントゥデイは、20年以上中国の消費者に愛されてきた10近いブランドを持ち、日系消費財でも有数の大きさのビジネスを確立しています。一方で組織としては、創立2年半の若い会社らしい、フレッシュでエネルギーに溢れていて、エキサイティングな日々を送っています。今後も、中国チームの皆とイチガンとなって邁進してまいります。」

これからも中国チームをどうぞよろしくお願いいたします!

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