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プラスチック問題を考えよう!社内勉強会イベントレポート

ファイントゥデイは、「世界中の誰もが、素晴らしい一日を紡ぎ、いつまでも美しく、豊かな人生を送れるようにすること」というパーパス(存在意義)を経営の起点としています。社名の由来にもなった「世界中の人々に『素晴らしい一日』を」という想いをベースに、私たちが目指すべき北極星として全社員で策定しました。

そんなパーパスを社員一人ひとりが改めて理解・共感する場として、2023年度から創業日の7月1日を「Fine Together Day」とし、海外を含む全拠点をつなぐオンライン会議を開催。社員の社内外での社会貢献活動を見える化し、称え合う取り組みである「Fine Today & Tomorrow Award」を開催するなど、社員が事業活動を取り巻く社会課題に気づき、社会貢献に関心を持つきっかけ作りを行っています。

2023年10月、パーパスの社内浸透を担う人事本部Employee Successグループの発案で、社員のさらなる自律的な行動を促すため、社会貢献への学びを深める社内勉強会が開催されました。今回はその様子をレポートします。


なぜプラスチックに関する勉強会を行ったのか

軽量でありながら高機能なプラスチックは、食品容器や家電製品、自動車など幅広い分野で使用され、私たちの生活に欠かせないものとなっています。ヘアケア、スキンケア、ボディケアの分野でパーソナルケア製品を開発・生産するファイントゥデイも例外ではありません。シャンプーや洗顔フォームなど中身の品質を保ち、持ち運びしやすい便利な容器の製造に、多くのプラスチックを使用しています。

一方で、プラスチックは生産量に対してリサイクル量が追い付いていないこと、微小なプラスチック(マイクロプラスチック)が海に流れ込むことによる生態系への悪影響が世界的に問題となっています。
世界の廃棄プラスチック量は年々増加しており、2060年までに10億トン(現在の約3倍)を超えることが予測される*など、地球環境への負荷増大が懸念されています。

*OECD「Global Plastics Outlook: Policy Scenarios to 2060」

出典:国際連合広報センター「やめよう、プラスチック汚染」インフォグラフィックス

そこで、社員一人ひとりが環境について考え、行動するきっかけとなってほしい、という想いで、プラスチック問題を考える社内勉強会が企画されました。第一部ではファイントゥデイが取組みを進めている「容器包装のサステナビリティ化」についてR&D本部が講義を行い、第二部では映画『プラスチックの海』を鑑賞。廃棄プラスチックが流れ込む海で、生態系にどのような影響が生じているかを実際の映像から学びました。

R&D本部に聞く、プラスチック削減における工夫

2022年4月、持続可能な社会の実現に向けて、社会で使われるプラスチック資源の循環を促す「プラスチック資源循環促進法」が施行されました。この法律に基づき、ファイントゥデイのR&D本部ではプラスチック使用量を削減し、資源として再利用するための容器設計に取り組んでいます。

その一環として、2023年6月にサステナビリティ本部と協働で「ファイントゥデイグループ サステナブル容器包装開発ガイドライン」を策定し、循環型社会の実現を目的とした容器包装開発の指針を社内向けに明示しています。

開発方針である「4Rポリシー」は、「リデュース(プラスチックの使用削減、廃棄プラスチックの発生抑制)」「リユース(再使用)」「リサイクル(再資源化)」という一般的な“3R”に、再生可能資源の活用を指す「リニュー」を加えたものとなっています。

再生可能資源を活用した製品の具体例としては、2011年に誕生し、中国でも人気の高いヘアケアブランド「スーパーマイルド」があります。
容器の約96%に、国内で初めてサトウキビ由来の植物プラスチックを使用。容器包装のリサイクルをさらに促進するため、パッケージには使用した樹脂の種類に関する情報が記載されています。
2023年8月、スーパーマイルドは、容器をはじめとした環境への取組みが総合的に評価され、中国のGO GREEN AWARDにてSustainable Development Pioneerとして表彰されました。

今回の勉強会では、実際の製品を例にあげながら、ファイントゥデイでは1990年代後半の資生堂時代から現在まで継続して4Rに取り組んできたことや、シャンプーや化粧品容器のリサイクルの難しさなど、まさにこれから解決に向けて取り組もうとしているテーマについても語られました。

講義を行うR&D本部 製品開発グループの矢島マネージャー

映画『プラスチックの海』を鑑賞

ファイントゥデイにおける取組みを学んだ後は、実際に海では何が起きているのかを知るため、映画『プラスチックの海(原題 A PLASTIC OCEAN)』を本社にて上映しました。この映画は、17 カ国語に翻訳され、世界 70 カ国以上、そして短縮版が国連本部でプレミア上映もされた話題作です。
 
本作品では、海洋学者、環境活動家やジャーナリストたちと共に、クレイグ・リーソン監督が行った調査結果が紹介されています。プラスチックのリサイクル率の低さと⼈類がこの数⼗年でプラスチック製品の使い捨てを続けてきた結果、危機的なレベルで海洋が汚染され、海に住む魚や鳥の体にマイクロプラスチックが蓄積していることが伝えられました。

参加者の声

第一部の講義には、オンライン視聴も含めると国内社員の4割にのぼる約200名が参加しました。

参加者からは、「どの製品にどのような環境配慮設計がなされているのかを知らなかったため、大変勉強になった。」「何となく”プラスチックは悪いもの”というイメージがあったが、そもそもプラスチックとは何で、どんな種類があり、リサイクル方法やその難しさなど、基本から教えてもらえて分かりやすかった。基本が理解できたからこそ、今の自分たちに何ができ、これから何をしなければならないのかを考えることができた。」というような前向きな感想が多く寄せられました。

今回の勉強会以前にも、当社では2023年7月のFine Together Dayで社会貢献や環境問題を題材にしたセッションなどを行いました。そのセッション視聴や本勉強会への参加を通じ、アンケートでは85%の参加者が「社会貢献活動への関心が高まった」と答えています。
自社の事業活動と、社会・環境の結びつきを自分事として捉え、できることをやっていこうという機運が生まれつつあることを実感しました。
 
このように、ファイントゥデイは日本での社内勉強会をはじめ、中国での水質保全活動やマレーシアでのマングローブ植樹活動など、環境に貢献するためのさまざまな活動に取り組んでいます。
今後も事業を取り巻く社会課題に対して真摯に向き合い、自然と共生しながら持続的に事業を発展させていきます。

勉強会を企画・運営したEmployee Successグループのメンバーと講師の矢島マネージャー


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